2010年8月31日火曜日

今咲く桜は今年の桜


 母が入院しました。

 85歳の誕生日、日曜日でもあったので一緒に甘いものを食べコーヒーを飲んだりして一時を過ごしました。
そのとき。本人は大丈夫と言うもののどうにも息が苦しそうだったので、医務室の看護師に様子を見てもらったところ、幸い酸素濃度も低下していなかったし程なく息苦しさも収まりホッとしたのですが、翌月曜日、施設の方で大事を取って協力医療機関を受診したところ入院となったのです。

 前々から、やせたなぁ 顔も身体もやせて小さくなってしまったなぁ と寂しさを感じていました。でも今回入院して、身体にぴったりのあっさりした色合いの病衣を身にまとった顔を見て、以前に撮った写真との変わりように愕然としてしまいました。

 担当医師から、今回の入院は一週間から十日の予定だけれど、年齢や身体の状態のこともあり積極的な治療は選択肢にないこと、症状が治まったら退院、また症状が出たら入院の繰り返しとの説明を受けました。
 “門前の小僧習わぬ経を読む”のように、仕事柄これまで見てきたケースといくらかの知識で、検査データや医師による説明から予後が見えてしまいました。
 これからは毎日毎日が、一つ一つの事柄に来年があるかどうかわからない、と心して大切にしなければと思いました。
 いつと宣言されたわけではないけれど、遠いことでもないんだなぁと考えたしだいです。

0 件のコメント: