土・日(4月26・27日)と公演・講演会参加が続きました。
行くまではたまたま続くのかなぁと思っていましたけど、2日を振り返ってみるとその内容
調子に通じるものがあって、偶然以上の必然。今の世相を反映してそうさせたのかなぁと思いつきました。
土曜はこちらには6年ぶり6度目の松元ヒロさん、時の政府要人の言動を単に茶化すだけでなく、そぎ落とし強調して本質を見やすくしてくれます。どう見せてくれるか以上に何を取り上げるかに関心を持ちながら思いっきり笑おうと思って向かいました。
やっぱりというか当然出てきた安倍さんやオバマさん麻生さん。まぁよく見ているもんです。「そうそう」ホホウそんなこともあったなぁ
そのことを取り上げたか
そっくりだなぁよく特徴をつかんでいるなぁ…その面白さ・危険度はこの逸話でご想像ください。
ヒロさんは年に2回紀伊国屋で公演をし続けているそうです。今回の公演では放送局も4局取材に来たそうです。公演終了後NHKの人が楽屋にやってきて言いました。
「ヒロさん!よかったよーッ。 出せない!!」と、言うほど(放送できないほど)の面白さ・危険度。当日の様子もこれでわかるでしょ想像つくでしょ。
もちろんいいんだけど、当夜見ていて神妙な気持ちになったのは“むのたけじ”さんの人となりと主張の紹介、その背中を追ってきたというマルセ太郎さんの映画紹介にならった出し物でした。
この日紹介された映画は、狭山事件の石川さん夫婦の日常をドキュメントした作品「みえない手錠をはずすまで」と、何代にもわたって自分たちで牛を育て上げ“わり”(屠畜)までおこなっていた「ある精肉店の話」の2本。テーマがテーマだけに、その情景がよく伝われば伝わるほどつらくなりました。
社会が急速に変わっていく、世相 差別 冤罪といった問題。大事なことなんだけど、改めて考えさせられました。(自分に向かっても)
肉声で話を訊くのは2度目。前回はすごく面白かった。目から鱗と言ってもいいほど。
たとへば、マフィアの殺人・死体の隠し方の話し。本当のお葬式に便乗して、2重底にした棺の、上に本当のお葬式の人の遺体下に殺人死体を隠すやり方の話は、時の大問題から目をそらすために人気グループ スマップのメンバーを摘発した(2009年4月)ことと関連付ける下げで、世(せ)論世(よ)論の持って生き方にそんなテクニックがあるのかと思った覚えがあります。
アーサー・ビナートさんはもともと“言葉”へのこだわりのとても強い人
このたびはその言葉へのこだわりから、一段と深刻さを増している原発 経済 戦争 憲法 という社会問題を、言葉のごまかし 装飾 耳触りのいい言葉への置き換えで本質を隠してしまっていることを紹介してくれました。
たとえば 環太平洋戦略的経済連携協定と“訳されている”TPP。
Tとはtrans- Pはpacific 2つ目のPはpartnershipの頭文字をとったものなんですが、最初のT trans-は超えるということ、この場合は太平洋を越えてUSAと日本という対立軸を隠すために言い換えている。本来、環太平洋ならpanという言葉でなければならない。
広告宣伝がどうして必要なのか。
本当に必要なものは宣伝しなくても売れる 買う。絶対必要、なくてはならないものでないものを買わせるために宣伝が必要なのだ。
広告宣伝 大手宣伝会社 コピーライター の作り出す文言。 ごまかし→本質を見えなくする、に対してこだわりを示していました。
“マイボイコット” について。
大企業は、日本の社会・経済のあらゆるところに関連企業という形でかかわっているので、直接ボイコット運動というと種々の事情で運動を大きくしにくいけれど、個人一人一人がマイボイコットという形で日々可能な範囲で継続するなら可能だし、十分な結果につながると提唱していました。
同時に、マイブームの商品・お店を身近なところにも見つけて応援・支援・守っていかなければいけない、とも自分の実践をいくつか紹介してくれました。
それは、新しい試みのグループだったり運動だったりのケースもあるかもしれないけど、地域に昔から続いてきてだけど今や風前の灯みたいなお店だったり地域・集団だと考えれば文化を守り継続することにつながるなぁと感じました。
当日の運営は、たっぷり話を訊きたいという主催者たちの趣旨でだったのか少し長めの講演時間でした。前回が脳天気だったなんては思わないけど(先ほど一つだけだけど紹介したような話が紹介されていたので)ニュアンス的には同様には楽しめませんでした。前回の時より社会情勢がそれだけ深刻度を増しているということだろうかと考えました。
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