俳人 神野紗希さんの -「いつ渡そ」の純朴 - (日経新聞2014年2月9日・日の36面・文化のコーナー) に紹介されている俳句を二句紹介します。
もちろん編集・割り付けされた紙面の中の一つの記事なのでそこに丸々ぎっしりの文字数ではありませんが、元は8段組みの記事ですからご自身のバレンタインにまつわるエピソードも含めてもっと盛りだくさんです。
ただ、先日のアーサー・ビナードさんの講演内容も頭にあったのか、そぎ落とし・本質を見出し・言葉を見つけ出すとほんとにたった“五音”だけで、人の心情を表わすことも伝えることもできるものなんだなぁ、情景が浮かぶものなんだなぁ。ということがこの二つの俳句でほんとによくわかったので。
いつ渡そ バレンタインの チョコレート
田畑美穂女
われに一つ バレンタインの チョコレート
行方克己
この二つの句、違うのは上の五音だけなのに見事に男女の心情が書き分けられています。
心情がこちらにもよく伝わりました感じました。
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