2015年1月25日日曜日

毎年廻りくる風物詩ではあるけれど


 

今年の仕事始めは1月5日の月曜日。 1年初めの風物詩として街の模様を伝えるニュースを目にしながら「昨年は私もあの中にいたんだなぁ」などと思っていました。

毎年繰り返される、この時期なら仕事始めとか成人式 センター試験。大寒 立春 節分 おひな様、卒業に入学や入社式、そして桜・お花見。毎年同じように繰り返されてきた季節ごとの風物詩。

前々からわかっていたことだったはずだけれど、同じよう廻りくる事柄は昨年の事柄と同じであっても同時に決して同じものではない んだなぁとわが身を思ってあらためて感じた年の初めの風物詩でした。

2015年1月20日火曜日

話は飛躍しますが   国の形


大荒れとの予報はどこへ行ったのやら という感じの正月二日、昼から顔を出した従兄の家にはすでに小さい女の子とご夫婦の家族が先客として楽しい歓談が進んでいました。このご家族の奥さんが私にフイリピンプリンをごちそうしてくれた人です。
このご夫婦の子どもはまだ学齢前、ご主人は私より年上仕事も定年退職、年齢の離れた奥さんはフィリピンから来日した方。

いま日本では介護保険料は強制的に徴収されてもいざ特別養護老人ホームに入ろうと思ってもなかなか入れない現状があります。それに加えて、異なる言葉・文化を持ちながら日本に暮らすお年寄りも増えてきていて、その人たちが利用、入所できる施設となるとさらに限られている現状があります。

今日は、この日知り合いになったご夫婦のことで思ったことから…  
 

 話しはずいぶん飛躍します。


すでに日本・日本人は税金・保険料などの公的負担の割合は50%半ばを超え相当の負担になっています。それなのに、制度や施設の充足はまだまだなうえにいざ利用しようとしたときには受益者負担の名のもとに高額の窓口負担が発生します。

 1960年代日本全国に広まった住民の立場に立つ革新自治体と言われた地方自治体の動きは国政レベルにも影響を及ぼし石油ショックのあった1973年は“福祉元年”ということばがうまれるほどでした。“ゆりかごから墓場まで”という有名な言葉を生んだイギリス、デンマークを加えた北欧諸国の福祉国家・社会という言葉にみんなが明るい希望を抱いたものです。

その後世界的にサッチャリズム レーガノミクスという言葉とともにどんどん公的サービスの民営化が図られ切り捨てられてしまいました。国の役割を防衛や外交等に小さく限定し大企業優遇・市場経済に任せるか、医療・教育・福祉にも力・予算をかけるのかの選択の歴史・時代を経ます。

日本においても選挙・選択によって振り子のように社会的サービスに重点・予算を割くかどうかのせめぎ合いが繰り返されています。防衛予算・大企業優遇は変わらず優先的に行われているのに、社会保障関連予算は自然増すら抑制、財政問題を持ち出して現行制度の切り下げも頻繁に行われ社会の変化に対応する新しい制度を考えるという点でも不十分身が引けています。社会保障の充実のためにと言って消費税の税率を上げながら実際には税収増のごく一部しか社会保障に充てず、大企業優遇・企業の税率を下げる方に回しています。 日本は世界有数の予算規模を持っている国なのでお金がないのではなくて、どう配分するかどのような国の形を目指すのかの姿勢が問はれているというわけです。 

 

もう一つ。 

 すでに破綻が明らかになった「トリクルダウン」の考え方。安倍首相は“三本の矢”政策遂行のためということでいまだに固執していますが、人間の欲 物を持っている人・お金持ちはより持とうとはするけれどそれを人には分けません。世界の中のごく一部の富裕層には、次の世代・未来という発想はなく今そして目の前なので自分の方から差し出したりはしません。

そもそも、私たちはテーブルの下でおこぼれを待たなければならない人間ではありません。日本国民、日本の未来に経済政策でこのような発想・対応しかできないのと、原発でも基地問題でも民意を聴こうとしない対応は同じ姿勢を感じます。

2015年1月19日月曜日

大人げない安倍政権のあからさまな態度


2015年・新年度予算の中の地域振興策・沖縄県の予算が減額で提示されました。辺野古への新基地建設推進の立場だった仲井真前知事の時には別枠で3,000億ともいわれる数字を提示していたほどなのに。そんな経緯を知っているから、多くの疑義に対しての安倍首相 菅官房長官の「沖縄県知事選の結果とは関係ない」という発言をだれもその言葉通りには受け取らないでしょう。

わざわざ会談の時間を設け優遇予算というお土産まで用意した仲井真前知事に対する安倍政府対応のことを考えると、このたび東京まで出向いた翁長新知事との面会を3回も!拒否したのはだれが見てもあからさまな対応としか言いようがありません。

知事選の前は一時中止されていた辺野古の海の工事作業も再開され、怪我人や拘束される人もでて問題はいっそう深刻化しています。工事が悪い影響を及ぼすということで知事選前に一時中断、様子見をしていたということは自分たちのしていることは悪いこと反発を受けることという認識があったということに他ならないわけです。

そしてこの予算減額。
これまで何度も示された意思に対して、そのたびに「丁寧に説明をして理解してもらう」と言っていたのに、わざわざ沖縄から東京まで出向いた新知事との面会を拒否する。翁長新知事誕生と衆院沖縄4選挙区すべてで示された辺野古新基地建設を認めない県民の総意を受け入れないばかりか、だまっていうことを聞かないとこうだぞ!との態度。

あからさまですよね。日本国民の政府であるはずなのにいったいどっちを向いているのとほんとに思います。日本、日本の人たちの運動スタイルだからこれで済んでいると思うけど、こんなことを続けていたらアメリカ合衆国と安倍政権 最後には大きな代償を払うこの道を一段と速度を上げて進むとしか言いようがありません。

2015年1月14日水曜日

誇れない名誉


「戦争で得られた名誉ほど不名誉なものはない」
 

                  トマス・モア著 ユートピアより

宗教の名をかたる犯罪者の犯罪  剣を持つ者は剣によって滅ぶ

 
このたびのフランスの新聞社襲撃は宗教の名をかたった犯罪であり到底見過ごすことはできません。

 風刺されたとなれば、その対象となった方はそりゃあおもしろくないこともあるでしょう。 でも だからといって相手を殺して良いことにはならなりません。

 
今回襲撃された新聞社・新聞はこのたびのことで初めて知りました。たびたび掲載されていた中でも象徴的だった風刺画の一枚も事件後の報道で初めて目にしました。正直なところ私の個人的な感想としては見たくないなぁと思いました。 人の信仰に関することをこんな風にちゃかして良いものだろうかと。 
だからといって暴力で返すのは絶対よくありません。この新聞社の編集・紙面構成については共感できないところはありますが、言論の自由・表現に対してのこのような犯罪行為を許してはいけないということでは世界中の多くの人と同じ思いです。

 
“宗教”の名前を語ってはいるけれどこんなことは宗教(徒)のすることではありません。犯罪であり殺人であり破壊以外の何物でもありません。

 愛と寛容であるはずの宗教が恐怖であっていいはずがありません。このようなことは犯罪以外の何ものでもないということをすべての人が気づくべきです。

 
 剣を持つ者は剣によって滅ぶ

2015年1月12日月曜日

黄金のコード進行


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黄金のコード進行 (カノンコード)

先日こんなものを目にしましたので、備忘録的に載せておきます。

 

音楽は好きだしずっとかかわっているのになかなか満足できるようになりません。まあ好きなことにずっとかかわっていられるということを感謝しなければいけないんでしょうけど。

昔こんなことがありました。ヒットした「わたしの紙風船」を唄った紙風船というグループの人があるとき「ヒットする秘訣というのがあるんだ」といっていました。その時は「じゃあみんなそうすればいいのに?!」と思ったことを覚えていますが、それはこのカノンコードのことを指していたんでしょうか。

 

 ちなみにこの歌詞はオリジナルではなくて詩人の嶋岡晨という人になるものだというのはずっとずっと後になって知りました。

2015年1月11日日曜日

民芸品と美術品  定義と線引き


定義として民芸品とは 「用に即し 繰り返しつくり得る “製品”」 と言われています。

ただしその定義からして、じゃあ手にするものは美術品とちがって美しくないかと言われると“用の美”という言葉があるように美しく感動さえする物があるのも確か。

 そんなことを思っているとわからなくなってきます。それは逆方向、一ジャンルとしてあるインスタレーション(中には確かにすごいなぁと感心するものはあるけれど)が芸術だからと言って美しいかこちらを打つか、イメージとしての芸術の範疇に入るのかどうかかわからないものがあるのです。

 どうなんでしょうか。 同じものをいくつも作る人は職人と呼ばれます、芸術家とは呼ばれません。民芸品・繰り返しつくり得る製品は美術品としての一品ものではありません。   けれど、もちろんなんでもとは言いませんが十分に美しいものがあります。逆に一品もの芸術品にくくられるもののすべてがこちらを感動させるとは限らないのも確かです。

 

 インスタレーション作品を観ているとわからなくなる時があります。建設・製造作業と芸術・創作活動の線引きが。 インスタレーションの中には作業員が作業をするということでも同様のものが出来上がるんではないかなぁと見えるものがあります。 ただし芸術作品だとして完成させればインスタレーションの作品になるの?

2015年1月8日木曜日

新年 新しい縁が結んでくれた“フィリピンプリン”


「これ!?  これフィリピンのプリン」

 お正月2日の昼から顔を出した家はちょうど新年のお楽しみ会の真最中。「正月だし飲んでいかないか」とご主人に声をかけてもらったんだけど、お客様も気を使うだろうしコーヒーだけごちそうになって辞することにしました。

 たぶん私が顔を出す前は奥さんが腰を下ろしていただろう椅子に腰を下ろすと目の前に初めて目にするものが。「何だろう??」その答えが最初の一言。 お客様のフィリピン生まれの奥さんが作ってきてくれた手作りデザート“フィリピンのプリン”だったのです。「これもプリン!?」日本で普段目にする頭にカラメルが乗っているカスタード・プリンとは色形からしてずいぶん違います。

 調べたら、“プリン”と一言で言ってもお菓子職人さんが作る様々な種類だけでなく、国ごとにもいろいろあることがわかりました。

 この日のフィリピン・プリン、普段目にするカスタードプリンと色形が違うのは見てのとおり。でも特徴でもある一番の違いは砂糖の変わりにコンデンスミルクを使うと言うこと。スプーンで崖を崩すようにすくって口にしたプリンの食感はねっとり、そして甘~い!!  まさしくコンデンスミルクの甘さ。そしてスプーンも絡めとられるほどの粘度。

 フィリピン大好きのこの家のご主人によると、フィリピンのデザートは日本人の感覚からするとみんなすごく甘いけどはずれがない、おいしいとの由。

 ちなみに、この日のプリンの甘さ・糖度=コンデンスミルクの使用量がいかにすごいのかは、プリンの入れ物がおかれていたテーブルがべたべたになるほどというのからも推し量ってください。すごいんですよ。

 

 年明け早々に結ばれた新しい縁。これまで知らなかったものを知るという喜びを与えてくれました。

2015年1月6日火曜日

10-9-16 街で見かけた韓服の女の子

 
韓服の女の子を目にしました。時期は違いますけど、日本で言うところの七五三か何かなんでしょうか。
 

後で調べたら、この時期の韓国の伝統行事としてはチュソク(秋夕)というものがあるそうです。陰暦の815日をチュソクといい普段別に暮らす親族もみな実家に戻り一緒に祖先をお祭りする行事のようです。それがちょうどこの時期、新暦で言うと9月にあたるんだそうです。(暦の関係でその年によって日にちが動く)やっていることは、日本のちょうどお盆のイメージでしょうか。時期になると、街の人出も車も減るくらい帰省する人が多いんだそうです。お店も、ご先祖様・チュソクに必要なものお土産などがお店にたくさん並べられるそうです。 

いま目にしている人出や道路の混雑具合が多いのか少ないのか比較判別するほどに韓国・ソウルのことを知っているわけではありませんが目に見えて少ないような感じはしません。どうなんでしょうか。ほかに見かけないし、チュソクという伝統行事でというより保育園か何かの催し物の帰りか何かととった方がいいのでしょうか。

 
 
 
韓国のチュソク・秋夕は、日本のどの伝統行事を上げるとイメージできるか考えてみると、やっていることはお盆の帰省・お墓参り、時期から言うと中秋の名月、というところかな。

 

2015年1月5日月曜日

2014年劇場鑑賞映画 5/5


10

41「アバウトタイム」ユナイト
 フライヤーの破顔の女性で観に行こうと思いました。みな重いものを抱えて、自分の思うように時間をやり直すことができたら…  人生 親子の関係 彼女との関係。独特の味を持ったビル・ナイがいつものように“泳いで”いました。不思議な感覚に陥る作品。

42「グレート・ビューティー」ウインド
 「ドルチエビータ」「ディーバ」に相通ずる映像美、雰囲気の作品でした。時間軸で言うと過去に戻ったり現在に戻ったりいろんな場面たくさんの登場人物、だけど主人公のトニ・セルビッロの存在感で混乱することなく観終わることができました。ここが「グランドブタペストホテル」と違うところかな。

43「グレートディズ」ユナイト
 例えば子どもが障害を持って生まれてきても「母親は逃げださないけど男は逃げる」ということかな。目の前の現実にどうしようもなくなってしまうのです。決して完全に逃げ出してしまうというわけではないんだと思いますけどね。話は現実から逃れていた父親が息子との絆を構築していく物語。わかっていたことではあるけれど感動のラスト。

44「グレース・オブ・モナコ」ユナイト
 グレース・ケリーの魅力(映画ではニコール・キッドマンが美しくも好演)はいまだに生きているということを再認識。楽なこと楽しいことばかりではなくいろんなことがあったんだと、初めて知ることがたくさん。グレース・ケリーってすごかったんだなぁと思いました。 ただ美しいだけではなく。

45「人生はマラソンだ」ウインド
 完全なるスポーツ根性ものでも親子ものコメディでもなく、同時にその全部の要素が入っているような。魅力はあるし良いところも確かにあるんだけど、これが国・文化の違いなのか、私の感覚からいうとちょっといい加減さの度が過ぎているような気がして集中しきれませんでした。

11

 何年振りだろう。観たい映画はあったのに時間がさけず劇場まで出かけて映画を観るということができませんでした。
 

12

46「チェイス」イオン西
 「きっとう、まくいく」のアーミル・カーン主演作品。種明かしが、そんなうまくなっているのかなぁという気もしたけれど、心情的には理解できるその思い。アクションもチェイスもスケール感もすごい。これもひところのインド映画とは完全に違っている感じ、良くも悪くもインドの映画という持ち味が完全になくなっているわけではありませんけれど。

47「愛犬とごちそう」イオン西
 ベイマックス併映の短編映画。“食欲は生命力”を地で行くかわいい犬が飼い主の幸せのためにけなげに行動。ほんと短編なんだけど、観終わった時結構いい感じ

48「ベイマックス」イオン西
 今年の最後になった映画。ほかにも観たい作品はあったんだけど、これもはずれではなかったアニメ映画。忘れず貫かれている健在のテーマ。動きがほんとに自然で素晴らしいキヤラクターデザイン。

 

この一年大変だったんだ!と再認識しました。鑑賞した作品日時は記録するようにしているんですが漏れがあったようです。昨年の一覧を見てもその名前を見つけられなかったので今年(2014)だったのかなぁという作品名を載せておきます。自信なくなるなぁ。

49「三姉妹-雲南の子」
 詳しくは以前ブログにアップしたものを観ていただくとして。この子たち・家族に少しでも希望のある生活が訪れますようにと祈ります。

50「チョコレートドーナッツ」
 ゲイカップルが障害を持った子供を養育する。よくもまぁこんなに困難な組み合わせが、と思うけれどそれだけに純粋な“愛情”に触れた気がしました。

2014年劇場鑑賞映画 4/5

9


32「怪しい彼女」ユナイト
 これは面白かった。韓国映画「サニー・永遠の仲間たち」に出ていたシム・ウンギョン主演。韓国は数えで年齢を言うそうなので、実際のところ彼女はまだ10代。設定・展開・下げまで裏切ることなく定石どうりの進行。70歳のオ・ドォウリを演ずるナ・ムニを筆頭に脇を固める好演の俳優たちに引けを取らないシム・ウンギョン。街でたまたま入った写真館から始まる別の人生・生き方。世界大戦後・朝鮮動乱を背景に挿入しながら、面白いシーンもいっぱい。ポンポンとテンポよく、文化の違いも感じるけど観ていて面白い。話は飛ぶけど、シム・ウンギョンはまだほんとに若いんだなぁ首元の鎖骨が見えない少女体型。年明けに発売になるBD予約しました。

33「アオギリにたくして」長岡映画祭
  ぜひ多くの人に見てもらいたい作品。原爆・戦争そして東日本大震災、女性の自立に関する話で決して楽しいばかりではない話し。映画として完成度も昔の独立系の映画より格段に高い、セリフでつじつまを合わせるのではなくてちゃんと映像で見せてくれている。 何よりかかわった人たちの想いがよく伝わってくる作品。おすすめ以上にぜひ観てほしい広まってほしい作品。

 

以下34から38までは長岡映画祭の時のインデーィズムービーコンペティションの受賞作品。

34「鰤の大晦日」長岡映画祭
 雰囲気あり。唐突な最期・終わりかただったので、もう少し続きを観てみたい。実力ありそうなので今度は話の最後まで撮りあげた作品を観てみたい。

35「萬重村の王様」長岡映画祭
 これぞ懐かし(アマチュアの)自主制作映画。そのイメージどうりの演出・セリフ回し・出演者。

36「上にまいります」長岡映画祭
 雰囲気・光の具合がしゃれている。展開に少し都合のいいところが感じられたけど、そうあるといいなぁという終わりかたを見せてくれました。障害を持った人でも何ら変わりなく共に暮らしていける社会であってほしいものです。

37「風薫」長岡映画祭
 駄目ではないんだけど、昔結構あった「わからないのはそちらのせいだ」というような感じが感じられて作り方とか解釈がちょっとねぇ。

38「ひとまずすすめ」長岡映画祭
 これがグランプリ。やはりそうだろうなぁと納得させる出来。少し画面(光線・光量)が暗いような感じ一本調子のような感じがしましたが、着眼も展開も主演の人(女性)も良かった。

39「めぐり逢わせのお弁当」ウインド
 インド映画も変わったなぁと思わせてくれた作品。イタリアの街にある住宅かと思うよ作り。そして描かれている話が、確かにインドの人が出ているんだけど、妻を亡くし仕事も人生も峠を過ぎ毎日同じことを繰り返しているだけの男性と、愛し合って夫婦になったはずなのに日々の生活の中で居場所を見失った女性という、アメリカやヨーロッパ映画にあるような話し。「マダムインニューヨーク」は観ていて素直にきれいだなぁ素敵だったけど、こちらは少し切なく、ひところのイタリア映画を観ているような感じになりました。

40「ゴスペル」ウインド
 もっと熱狂的に歌いまくるのかなぁと思っていたのでその点では少し当てが外れましたけど、“ゴスペル”の生い立ちから始まって、魅力や係わる中で変えられた自分というような話がいいろいろ聞けて参考になりました。ゴスペルをみんなと思いっきり歌いたくなりました。

2014年劇場鑑賞映画 3/5

5

23「ブルージャスミン」ユナイト
 ウディ・アレン監督最新作、独特の雰囲気。「ヴエロニカ・ゲリン」が印象に強いケイト・ブランシェットがすごい、だんだん狂気の世界に入っていくところがびんびん伝わってきました。   

6

24「グランドブタペストホテル」ユナイト
 これは公開のずいぶん前に目にした予告編で引かれ、観に行って期待はずれだった作品。巷では結構評価?話題になっていました。主人公なり俳優なり話なりの何か一つでもしっかりしたものがあっていたらなぁと思いました。

7

25「私のハワイの歩き方」ユナイト
 主演の榮倉奈々、年齢的にも作品の幅が広がってくるにつれてもだんだん難しいところに来ているのかなぁと思わせる作品。映画としてはもう少し突っ込み方を変えると大きく化けそうな感じがする話・作りのような感じもするのでちょっと惜しい。

26「世界の果ての通学路」ワーナー南
 子どもたちにカメラ・カメラマンを意識させずにどのように写したのかなぁ。 世界にはこうしてまで通っている子供たちがいるんだということを多くの人に知ってもらいたい。教育を受けさせたくないと思っている勢力同様、この子たちは教育が未来を変えることに気付いている。

27「人ありき歴史ありき仲野口村」仲野口先人館
 地方の小さな自治体のアイデンテティをまとめ記録した短編。

8

28「コーヒーをめぐる物語」ウインド
 雰囲気はあるし、製作者の想いはあるんだろうけど表し切れていない出来上がり。この出来上がりでは主人公の青年がいい加減すぎるという感じで今一つ乗り切れない。音楽はよかった。日本で出ていなかったのでドイツ版のCDを手に入れました。

29「マダムインニューヨーク」ウインド
 素敵な作品。人気があったようで翌月再映してました。サリーも綺麗で素敵。起承転結変にひねらず破たんなくみせてもらいました。インド社会における女性・奥さん母親の置かれている状態そして自立が描かれ楽しめました。

30her世界で一つだけの彼女」ユナイト
 ストーリーも少し惹かれたけれど エイミー・アダムスがどんなふうに出ているのかなぁと思って。 現在でももうあるような近未来の話。 傷ついた人が立ち直っていく過程でこの映画では人工知能が登場。その人工知能が独り立ち? 矢張り人は人とのかかわりの中で立ち直っていくと再確認。 機械に個性はあるか → ある 今の私の生活を考えても思い当たる話。そんなだからか、私が好む作品だろうと盛んにアマゾンから案内が来る。びっくり。

31「シンプルシモン」ウインド
 アスペルガーの青年、その家族。兄と彼女。理解の範囲外ですれ違うおもい。思い当たるというか素敵なシーン。家族、兄弟・男女の愛情を感じました。観終わっていい感じ魅力あり。 色使い、国とこの作品のというものを持っている。

2014年劇場鑑賞映画 2/5


3

13「魔女の宅急便」ユナイテッド
 宮崎アニメにも同名の作品があるもの。その思い出と予告で対面した主人公のはつらつさにひかれて観に行きました。主人公の周りの出演者、全員じゃないんだけど何かもったいぶった感じでテンポを悪くしているよう感じました。当事者も演出・監督もそれがいいとわざとしていたんだと思うけど、せっかく主人公がはつらつとやっているのにもったいない。

14「銀の匙」ユナイテッド
 幸運、題がまずいい。“匙”という言葉も懐かしい。話は若者たちの挫折、親子や現在の経済・教育システムの問題を扱ったもの。ところどころのほっとするシーン、ところどころの進行が今一つの所あり。大ベテランの演技は破たんなし、でも別の作品と同じ雰囲気にさせてしまう感じもして いい悪いかなぁ。

15「エージェントライアン」ユナイテッド
 トム・クランシーの「ジャック・ライアン」シリーズを基にする作品。スパイ機関における役割分担と機関員の変わっていくところ、巻き込まれていくのか巻き込んでいるのかだれがわかっているのか。運転テクニックと言い格闘技と言いすごい、というか専門じゃないはずの人がこんなにできるのとも感じてしまう進展。実は恐ろしい“スパイ誕生”ということでもあるんだけど、やっと助かったという安堵感・明るいラスト。ほんとはこれからが怖いんだけどね。

16「ミッキーのミニー救出大作戦」ユナイテッド
 アナ雪の併映短編。なんてことはない展開ともいえるんだけど、ミッキーって大切なキャラクターなんだと改めて認識。

17「アナと雪の女王」ユナイテッド
 これはもう今年の大ヒット作品。ディズニー作品はたくさん見ているけど確かに設定は違う。でも流れるテーマは不変。キャラクターはひところよりもあくが抜けてきて日本人にもずいぶんなじみやすくなっている印象。歌は日本語版の歌詞誕生にまつわる逸話を知っているもんだから感慨深く聞きました。

18「ライフ」ワーナー西
 主人公ほどでないにしても、毎日生きていく中で否応なく直面する現実とのギャップ。その先は!とまで考えず、毎日の通勤の時・職場で少し変えると人生までも変わるという典型みたいな作品。転がって行った先々のエピソードも皆いい感じ。“アメリカ・アメリカ人”にはあり得ることなのかもしれないけど、とってつけたような違和感あり。でもスケールと言いテーマと言い、心情的に多少自分を投影しつつ声援したくなる作品。

19「ローンサバイバー」ユナイト
 アフガンにおけるアメリカ合衆国特殊部隊の暗躍の実話をもとにした作品。殺戮・戦闘シーンはすざまじく、とても単純な生還ものとは言えません。救いは、たとへ異邦人であっても救いを求めてきた人のことは守りきるというアフガニスタンの人たち・習慣を目の当たりにしたこと。

4

20「ウオルト・ディズニーの約束」ワーナー西
 一言でいえば映画「メリーポピンズ」誕生秘話、と言ったところなのでしょうか。係わる多くの人たちが自分の持つ才能を出し切って作り上げていく、ちょっとうれしくなりました。プライド高いイギリス人と夢見るアメリカ人→この場合はウオルトを、エマ・トンプソンとトム・ハンクスがよく現していたと思います。

21「鑑定士と顔のない依頼人」ワーナー南
 「英国王のスピーチ」にも出ていたジェフリー・ラッシュ主演作品。じっくり見ごたえがありました。鑑識眼 対人 生活すべてにおいて確立されたスタイルを守ることで社会的評価もされ自身も安定。それ故に、少しのずれから始まる生き生きした感情。けれどそれは決まりきった生活を逆手に取られた実は巧妙に仕組まれたことだったということが明かされるラスト。これまでの地でこれまでのような生活をおくれなくなって(?)からのレストランのシーンで時計とともに映し出されたところは伏線のあるような無いような、決して悪い後味ではないけれど考え込んでしまいました。

22「セッションズ」ワーナー西
男性としての思春期を迎えた脳性マヒで体に不自由を抱えた主人公の実話。障害を持った男性の性という何とも描くのに難しい題材を扱った映画。「フローズン・リバー」のメリッサ・レオかと思ってびっくりしたヘレン・ハントが世の中にはこういう仕事も!という形で出演。