2016年7月13日水曜日

“ライフライン”切断    ここにも出てくる受益者負担の弊害


ライフライン(水・電気・ガス)が切られそうだという人の話を聴きました。
支払いが滞って止められる時も順番があって、まず電気そしてガス最後に水が止められるそうですが、この人は今まさに最後の命綱 水が行政の手によって止められる寸前とのことでした。
今回のこの人のほかにも同様の話は結構あって、もっと深刻な餓死○○日後に発見などということさえ繰り返されています。
幸いこの人の場合はこれから対応がなされるようですが。 

確かに水道法の規定によれば料金を支払わないというのは給水を止める根拠になりますが、だからと言って行政の果たすべき役割としては足りないと思います。個々いろいろな事情があると思いますが、なぜ支払いがないのかによって他専門部署と連携しそうすることによって悲惨な事件を生まないことになるのだと思います。 これだけ同様のことがあるとすれば、単に個人の問題ではなくて社会全体の問題と認識して対応すべき段階でしょうね。

未払いによる供給停止自体は欧米でもあるということですが、人権意識の違いということになるのでしょうかその先が一味違います、命にかかわるライフラインを止めることについての裁判が行われているとのことです。
 

水や電気ガスの管理にコストがかかる以上利用するにあたって負担をしてもらうという発想受益者負担からすれば負担(支払い)ができない・滞る場合は罰(?)として使用できなくするという対応が出てくるでしょう。

受益者負担という発想は弊害を生んでいます。応能負担に戻すべきだと思います。それがすぐにかなわないとしても、おかしいこと・人権・生存権にかかわることが行われたらそれまでは力を合わせて裁判でもなんでも異を唱えるべきです。

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