期せずして、同様の趣旨を感じさせるテーマの講演を、短い期間に聞く機会に恵まれました。
一つは、KKさん 関西学院大学神学部教授を講師に 世界のキリスト教界の新しい動向 -WCC釜山総会に参加して- と題して(7月10日)行われた講演。 注 WCC =世界教会協議会
講師のKKさんは、とにかく“長”のつく肩書きが多い人。名を成した人なんでしょうねぇ。(日本キリスト教学会理事 日本宣教学会副理事長 日本キリスト教協議会宗教研究所理事 世界教会協議会信仰職制委員 他)
講演内容は一言で言って期待外れでした。自分が行ってきたところ・参加した会・会った人を紀行文的に紹介しただけ。「世界のキリスト教界の新しい動向」というテーマならば、これからに向けて今取り組んでいることもっと具体的に紹介してほしいと思いました。
その最たるものは、この7月の2日から8日に行われた世界教会協議会中央委員会の出した“4つの声明”のこと。話によると、その4つの声明のうち2つが日本に関することだった、と言うのですがそれが一体なんなのか全然話に出てこないのです。こういうことこそ話すべきではないか、と思いました。お世話になっているこの催しを運営してくれた人たちの、大学時代の恩師だということで躊躇してしまいましたけど、あまりにも表題と違っているので一言言ってやろうかと思ったほど。
ちなみに、その4つのうちの2つとは ・この地上からあらゆる「核」(核兵器・原子力エネルギー・原発)を取り除くことを求める ・非核世界の実現を求めて というものでした。受けもしないテンポの悪い軽口を話す前に、これこそが当日のテーマ 世界のキリスト教界の新しい動向 に沿った話だったなと改めて思いました。
おまけ 気付いてしまった NCC=日本教会協議会 の限界
WCC委員会にNCCから2名代表を選出することになった時、代表選出基準として・若い人・女性 にこだわってくれということが伝えられていたそうです。けれど、選ばれたのはKKさんとKKさんと同世代の男性が選ばれ、結果一人は代表として受け入れられずKKさんだけが参加したことがあったそうです。
この話、一人は認められないという状況の中でも私は認められたなんて形で紹介するような事柄ではないと思います。この経緯は、NCCとして反省すべき事柄。・若い人・女性 に席を譲る時期だったという事柄だったんではないでしょうか。それに思いが至らないということ自体がこの組織の現状・限界を示している事柄だと思いました。それにしても、少しは期待していたんだけどなぁ。
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