2018年12月30日日曜日

P1 15-10 自ら良いところを手放している日本 と フィリピンの薬局チェーン店  


   お世話になったお宅の5歳の女の子が熱を出した話のところで、摘んできた葉っぱの汁を飲ませたという事を書きました。 翌朝には熱も下がったのですが、結局その晩は病院に行かなかったのです。常備薬、例えば前に病院でもらった薬の残りを飲ませるなどということもなかった という事を書きました。 別のところで、広く国民をカバーする医療保険がないものだから、日本で言えば自由診療・全額自費でかかるしかない。診察に検査にお薬を全部払うとなるととても高いので普通の人は病院にかかれない「はい さようなら なの」という事を書きました。



これはつい先ごろ知ったのですが、フィリピンに薬局のチェーン店があるんだそうです。 日本でも、流通革命といわれて既存の個人商店をスーパーマーケット・大手流通が駆逐し。その後、最初はニッチ産業と言われながらもコンビニエンス・ストアがスーパーやデパートから主役の座を奪い。今はまたファーマシー・薬局チェーンがスーパーから主役の座を奪いどんどん存在感を増しています。何でもそろう“百貨店”大型スーパー故の小回りの利かなさから撤退した地域に、新たにコンパクトサイズで進出し、もちろんやっていけなくなって撤退した後にですから工夫も企業努力もあってですが店舗として成り立ち地域にも欠かせない存在になっています。 そこには、(医療)保険外しで病院にかかりにくくなっている↔休みの日でも夜夜中でも薬が買えるお店という新しい業種・業態という事も大きいと考えます。

聴いてみたら、フィリピンのファーマシー・チェーンは24時間営業で、薬だけでなく食料品から日用雑貨まで扱っているとのこと。規模・商圏から言ってサリサリほどに身近にあるわけではありませんが、だれもが入っている医療保険制度がなく金銭的制約から医療機関にかかりにくいフィリピンではとても便利なお店なんだそうです。  本来は、お金の有る無し住むところで受けられる医療に差があってはならないという事で始められた日本の国民皆保険と医療整備。それと、そのような保険のないフィリピンとは出発が違うのに似たような業態が存在感を増しているというのは、特に日本のみんなは考えるべきだと思っています。

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