私が小さい頃は、農家の人が常にではありませんが野菜とともに玉子も売りに来ることがありました。 玉子も今ではスーパーで買うのが一般的になりましたが、前は近くの個人商店・お米屋さんなんかの店先で(われないように何か薄物がひかれていたような気もします)小ぶりのザルに積まれ一ついくらで売られていました。「昨日産んだ卵だから新鮮だよ」なんて感じで(仕入れのことを考えるとここに並ぶまでにもう一日くらいは立っていそうな気もしますが)。 そうすると、商店の昨日の玉子に対して、農家の人が直接持ってくる「今朝生まれた卵です」は十分商機があったわけです。 いくらくらいしたのかなぁ。おばあちゃまやおかぁちゃまのやり取りの脇にくっついていただけだからはっきり言い切れるほどではありませんが、一つが20円30円の世界だったような気がします。もやしと玉子は家計の優等生と言われるようになって久しくたちますが、昔と同じ値段で貨幣価値が下がっていることを考えると実質値下がりしていると言えます。ちなみに今でも別にパックされ値段も少し高い(殻の)“赤い玉子”。農家の人もたまに持って来ていて10円高い値段でした。殻の色の赤い玉子をねだって買ってもらったのは結構はっきり覚えています。 有精卵 (時代が変わり今では考えられませんが)そのころの農家は今のような鶏舎での飼い方ではなく地で鶏を放し飼いにして玉子を入手していましたから有精卵が混じっていることもありました。ですから、フィリピンの人が玉子を買う時
殻が割れていないか、ひよこになりかけていないか写真のように確認をする姿というのは、ばら売りの玉子を一つ一つ太陽に(電球に)かざして確認して買っていたそのころの日本の姿とも重なります。
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