単に音楽を流すにとどまらないで、国・地域・楽器・音・ミュージシャン、そして文化にまで私の目を見開かせてくれる出会いを何度もさせてくれた、様々なワールドミュージックを取り上げ紹介してくれている番組の中でした。
「なんだなんだ、だれの演奏だ」曲紹介に耳をそばだてました。
それが初めて聴くOKIさんの演奏でした。
以前新聞の紹介記事で「途絶えていた北方アイヌの楽器“トンコリ”を復活させた」という文面と共にOKIと言う名前を知りました。
曲紹介とか楽器の紹介にとどまらず、ちょっと辛口にトンコリがなぜ途絶えたのか、その音楽、背景にも触れた内容が記憶に残っていました。
忘れたわけではないけれど、その後OKIと言う名前もトンコリの音色を耳にすることもなく過ぎていたのにいきなりの再会でした。
それから番組データ―で品番を調べ注文!と思ったけどこれが全然ダメ。
最終的にはOKIさんのウエッブサイトでやっと手にすることができたんですが苦労しましたよ。
こうしてやっと手に入れたCDでOKIさんの演奏を聴いてみて発見したのは、その演奏に乗せるような感じでアフリカの音楽が合うということ。
距離的にはずいぶん離れているんだけど何かつながっている所があるんだと改めて気づかされました。
それにしても力強い音(楽)ですよ。
この度スキヤキに参加して 手に入れにくかったのがなぜ なのかを知ることができました。
作りもいいし、もちろん演奏・音楽的にもいいのに何で普通に買えないの?と言う疑問も解けました。
それのわかったOKIさんのシンポジュームでの発言を、趣旨は変えませんが多少のリライトも交えてつなぎ合わせてみますと。
多くのミュージシャンがちょうどアメリカのジャズ黎明期からポピュラー音楽の時代になっても、音楽・音楽家として扱われても“契約”で不利な状態、時には無権利な状態に置かれていた。 騙されることもあった。
実は、アイヌのみんなは音楽的には優れていても制作・流通において丸投げしていた。
アイヌの人たちはプロデューサーに任せるだけになっていた。
契約などで不利な状態に置かれたまま音楽活動をしていた。
そこで15年前に自分たちのレーベルを作った。
制作・プロデュース、全部自分でやった。
だからメージャーに扱われることも、流通ルートに乗ることもない。
普通に売っていない、扱われていない。
そうか、それでCD購入が大変だったんだ、と納得しました。
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