先日、有名なバレエ団付属バレエスクールをあつかった番組を観ました。
もともと厳しい選抜を経て入学した人たちなので、技術的にも体力的にも大きな差、違いは存在しません。それが、卒業後あるダンサーはバレエ団に入団でき、あるダンサーはかなわない。バレー団に入団したダンサーの中からエトワールにまでなれるのはまたその中のごくごく限られたダンサー。
どうしてそんな違いが。
徐々に、そして後々大きな違いになってくるのは、もともとの実力のあるなし以上に、ここというタイミング、チャンスに実力を発揮できるかどうか。本番のタイミングに合わせて調子をベストに持って行けるか、合わせられるか。
運、偶然。めぐってきたチャンスをいかにものにするか、チャンスを逃さないかどうか。折々のその選択と結果が進む道を違えていくのだとよくわかりました。
こんなシーンが ありました。
バレエ学校一年間の成果の発表会に向けて一生懸命だった少年。
ところが本番の舞台に立ったのは別の少年。
いったい何が
少年へのインタビューシーンが出てきました。
それによると、本番少し前に喉の具合が悪くなりドクターストップがかかったのだそうです。
抜擢と言えるチャンスを、この少年はつかみ取ることができなかったのです。生かしきれなかったのです。
少年はインタビューに応えて 「体調管理のむずかしさを知りました」と答えていました。
私も先日の M公演の数日前から喉がどうも変。 呼吸も浅くなり、公演当日の体調はベストではありませんでした。(風邪の前兆だったのでしょうか、その数日後熱が出てしまいました。)
いずれにしても、本番を前にしてもう少し体調管理で気を付けることがあったのではないか。
どう演ずるか、台詞を覚えるかと同じように体調管理についても考えなければいけないと反省しました。