2013年11月1日金曜日

“改憲論”最大の皮肉  P3C導入の真実


立憲主義と憲法9条を守る新潟県民の集い(2013.10.27) に参加してきました。

 

当日メイン、元外務官僚で今は大学教授を務めている浅井基文さんの-歴史書き換えと「集団的自衛権」行使-と題しての講演は、私の知らなかった歴史的資料をたくさん紹介そして詳しく解説してもらいました。

これだけの資料はきっと何かの折に役立つことと思います。

ただしこの日ピタリと来たのは「安倍首相の改憲論の最大の皮肉」という話のところ。

-今の(戦争できなくしている平和)憲法はアメリカの押しつけ憲法だから自主憲法を持ちたいと考えている安倍首相たちの動機がアメリカの軍事的要求にこたえるため、という皮肉。-

気づいている人から見れば笑っちゃうことだけど、当人たちはそのおかしさに気付かないままに一生懸命なわけです。その先には争いがありどれだけの苦しみ悲しみがあるのかが想像できないままに。

 

さて

この日一番印象に残ったのは、主催者を代表しての挨拶に立った小池清彦加茂市長の挨拶でした。

この人今は地方都市の長をしてますがもとは防衛庁()出身の人。なのに平和・戦争の問題・軍隊の問題に関しての発言は、そのイメージを裏切る独自の物を持っています。だからこそ今日ここに居るんでしょうけど。

 “愛国者”として、アメリカの都合に左右されるのではなくて自主独立の日本を望んでいるんだと思いました。決して自衛隊を否定しているわけでも防衛を必要ないと言っているわけではないんです。

そういう考え方をするようになったのはなぜか今日の話を聴いてわかりました。

近いところにいた、知っている、戦争は恐ろしいものいけないものと身に染みてわかるからこその発言だったんだと。

P3C という対潜哨戒機があります。

その導入に当たってはロッキード疑獄のこともあったし、性能 導入機数から行ってもものすごく問題になりました。

でも昔のことだし忘れていました。そのことが出てきました。

小池清彦さん、防衛庁()退職者の集まりに出た時に、自分たちの代は殉職者が多いなぁという話になったんだそうです。

時は米ソ冷戦時代。

アメリカから購入した(させられた)100機ものP3C対潜哨戒機は日本の領海を抜けて太平洋へ向かうソ連の潜水艦をキャッチしすべてアメリカ軍に通報。

それを受けてアメリカの潜水艦がすべてマンツーマンでくっついたんだそうです。

この安保条約下におけるアメリカのためのソ連潜水艦探索行動によって多くの殉職者が出たというわけです。

 

言われてみればさもありなんと思うことだけれど当時でもそんなだったんだから、今画策されている集団的自衛権が現実のものになった時のことは想像に難くありません。

物事にはみな意味、この場合は裏があり繋がっているんですね。

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