2014年6月11日水曜日

予告編作りの進化にやられた「グランド・ブダペスト・ホテル」


「グランド・ブダペスト・ホテル」を観てきました。よく言えば不思議な雰囲気を持った作品。結構な入りでびっくりしました。

このところ 行きたいッ!と思う作品がない中で(厳密に言うとシネウインドに一二本あったんだけどこのところ足が遠のいていて)2月だったか3月だったか劇場廊下のモニターで予告編を目にしてからずっと楽しみにしていた作品。それに、このたびの封切り日が私の誕生日、そんなこんなで期待の大きかった作品でした。
 観た感想。良く言えば“何やらわからないけど、何か魅力がありそう”“不思議な雰囲気”を持った作品。同時に、決定的にここがダメだ!というわけではないんだけれど正直なところ「予告編がすべて!」という作品でもありました。
観て楽しく終わってハッピーという作品を思い浮かべていたので落差を感じました。ここまでとなると予告編の出来・素晴らしさをほめるべきなのかもしれませんけど、「予告編にだまされた!」という感じでだいぶがっかり。

 

先日、ある番組で映画の予告編を専門に作っている会社が紹介されていました。
昔の予告編というと粗筋や出演しているスターを紹介してくれるものでした。それで十分足りるし本編のほかにほんのさわりだけだけれど何本もの作品を観られて楽しみだったものです。
でも今は違っているんですねぇ。ある意味監督の意図とは違ってしまっても、配給サイドのこの作品はどの売り方がいいだろうか・しようかという意向に沿って予告編を作り出すのだそうです。
それで腑に落ちました。予告編を観て気に入り、いざ観てみたら全然違うということがあったのはそのせいだったのですね。

 
ところで。
もちろん違う作品ですしどの作品のどこというわけではないんですけど、観ていてウディ・アレンのことが頭に浮かびました。ウディ・アレンだったらもっと上手にまとめただろうなぁと。

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