「1‐15‐2 マゴソのお昼ご飯」「1‐15‐43 スタッフが食べていたお昼」で触れていた、マゴソスクールで手工芸品を作っている人たちが食べていた一皿に盛られた食事はケニアの伝統的なお料理の“ギゼリ”というものでした。
食材もわかりました。あの時私の目にジャガイモ畑で大きな芋を掘り出した後に残った小芋と見えたもの実は豆だったようです。豆を主としてほかの野菜、ジャガイモなども使って作り上げている豆料理をギゼリと呼ぶようです。
日本に“ハレとケ”という言葉があります。同様のことはどこにもあると思いますが、たとえば結婚式という公の日を“ハレ”日常の日々を“ケ”と言います。
この時目にしたマゴソの人が食べていたギゼリは、ハレの日ならばもっとたくさんの食材を使って彩りも鮮やかに調理もするけれど、今日はケの時・日だからシンプルなギゼリというわけだったのでしょうか。越後(新潟県の旧名)に“のっぺ”(汁)という郷土食があります。これもお正月やお客様が来た時=ハレの物と、家族だけが食べる時=ケの保存食・作り置きするものとしての“のっぺ”では食材の数も違いますし何より高級食材が入っているかいないかの違いがあります。ちょうどこれと同じような違い、 つまり、食材をたくさんつかって豪華にもなるけれど、普段・日常にみんなが口にするものはそんなに豪華なものとは限らないということだったのでしょうか。
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