映画「アーティスト」を観てきました。
いろいろ話題になり評判に=良い作品とは限らない のが常だけど、この度は前評判を裏切ることのない良い出来、作品でした。
サイレントからトーキーに切り替わるときの悲喜劇を扱った作品はこれが始めてではありませんし、それらと同じような発想・切り口のシーンもありました。
全体のトーン、立ち居振る舞いもサイレント作品を思い浮かべさせるところもありました。
観ていると「あーッ」と思わず小さな声の出るような伏線がいっぱい張ってありました。
全編を通して流れ、扱われているテーマは「愛」かなぁ。
人と人の信頼、善意、真摯な態度、友情、愛情、希望、一度は落ち込んでも立ち直る人のすばらしさ。その時の周りの助け
いろんな人の助け 協力を得ながら新たなスタートを切った主人公。
厳しく観れば、その後だって決して順風満帆じゃないだろうなぁと思ってしまうけれど、ハッピーエンドで終わる作り方も大変好ましいものでした。
出演している女優、ペピー役のベレニス・ペジョ。
肉感的な女優ではないけれどガリガリでもない。
仕草など、いろいろ観ているうちに かわいい と思ったけれど際立って美人というわけでもない。
でも好ましい女性。
DVDを買っても良いと思いました。
実はこの「アーティスト」の前に「ヘルプ」を観ていたんです。けれど、あるシーンが引っかかってブログにアップできずにいました。
「ヘルプ」自体は観る前から楽しみにしていた作品。
観ていて思い出したのはグレゴリー・ペックが出ていた「アラバマ物語」。
片や一人の黒人の裁判を巡っての弁護士・父親・人間を扱ったもの。片や大勢の黒人ヘルプ(家政婦であり、乳母)が出て来るもの、という違いが。
物語の時代も、作られた時代も違いますし。カット割り、より長く回すかの違いがありました。
結果として、しっとり感ではアラバマ、テンポではヘルプですね。
気になったところとは「自分の日常生活では黒人差別・人種差別をしておきながら、婦人会活動でアフリカの子どもたちを助けようのチャリティ活動を行っている。」このつじつまの合わない行動のところ。
私はこの女性たちとは違う!と思ってはいるけれど、このシーンではびっくりしました。
60年代はあらゆる面でいろんなことがありました。
公民権運動 フリーダムライダーズ フォークソング 月面着陸 ケネディ マーチン・ルーサー・キング ガンジー ネール ・・・ 69年にはウッドストックもありました。
世界が大きく変わった70年代につながっています。
私自身この時代が好き。 引かれます。
0 件のコメント:
コメントを投稿