2011年7月26日火曜日

ベトナム水上人形劇

 角田集落 妙光寺を会場に行われた「ベトナム水上人形劇」を観てきました。(7月24日)

 会場となった妙光寺のある角田集落は、新潟市中心部からは遠い場所。公共交通機関もJR越後線の巻駅まではともかく、その先のバスの便が非常に悪く、まさに苦労して“たどり着いた”人もいました。

 今回のベトナム水上人形劇は「2011東アジア児童青少年舞台芸術フェスティバルIN新潟」の一環企画で、受け入れは地元のまき親子劇場 西親子劇場が当たりました。

 これまでベトナムの歌舞(団)は2度見る機会に恵まれました。
まだベトナム戦争が終結する前と、まだ混乱はあるけど復興に向けてようやく歩みだした頃の2度。
 竹を使った楽器の数々、色使いも鮮やかな民族衣装、まるで歌を聴いているような言葉が印象に残っています。

 ベトナムの映画も何本か見る機会に恵まれ、いずれも印象に強く残っています。
特に「無人の野」は。
 映画のテーマはあれだけのベトナム戦争の後だったので、どうしてもそれに関する物でした。アメリカ合衆国の側からもベトナム戦争を題材にした映画はたくさん作られていますよね。
 そんな私ですがベトナム水上人形劇は初めて観ました。私のほかにもこの機会にと言う人が結構いたでしょうね。


 さて水上人形劇、ベトナムの王宮に関連して華麗なものかなと想像していましたが、実際はイメージしていたものと違いました。

 本堂前の広場に横幅より少し前後のある即席のプール(?)その三分の一より少し後ろから黒い布でテントが張られていました。境目には よしず が垂らされていて、人形はそのよしず越しに操っていました。棒とひもで操っているようでした。

 水は、操作が見えないようにと言うこともあるんでしょうか、泥水でした。何か茶色い粉を混ぜて泥水様にしているようです。
 ただ、何か臭いんです。魚の生臭さというわけではないんだけど、何か臭いんです。

 その水中・水上で時間的には短い演目が演じられました。
 3人かな4人で操っているのかなと思っていましたら、挨拶の時に5人も同じ衣装をまとった男性がでてきたので少しびっくりしました。

 アオザイ姿の女性が演目の紹介、それにまつわるベトナムの風習などの説明をしてくれたんですが。
 それによると、元々この水上人形劇はベトナムの農村の人たちの楽しみの為に昔から行われてきたものだそうです。それで、王宮文化のイメージとは違っていたんだと納得しました。
 今日の座長はまだ若いけど280年続いている使い手の家柄の7代目との由。 

 歴史、伝統を感じましたね。

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