映画は日本海側の地方都市が街興しのためにJazzのビックバンドを結成するところから始まります。
メンバーがそろっていく過程、集まったメンバーの(背景)紹介、メンバー同士の軋轢…。このあたりの展開は常套なパターン。
そのメンバーの一人の奥さんが余命半年の末期ガンと判明。
クリスマスに予定されているバンドお披露目公演に間に合うかどうかという深刻な病状。
悪化する症状に苦しみながらも当日を迎え、外出許可をもらって会場に来た彼女は演奏中に息絶える。
私のために夫が演奏するのを見届ける一心でこの日まで生きていたんだと思う。
作品は、俳優の演技も演出も映画全体の出来もまだまだと思いました。
個人的にはこういうストーリー展開好きですけどね。
この映画を観ながら、昔聴いた(読んだ)広島の話を思い出しました。
広島のピカ(原爆)に被爆し瀕死の状態の娘をおぶい必死に峠を越え病院に向かう父親。
「死んだらだめだぞ」と声をかけながら。
おぶわれた娘は父のその声に必死に答えるがどうにもこらえきれなくなったのか
「もうええか?」と父に聴く。
はッとした父は娘をおぶったまま足を止め、覚悟して顔を背中の娘の方に向け声をかける。
「ええぞ」
そう言ってもらった背中の娘は息を引き取り安らいだ。
こんな話を思い出しました。
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