2013年10月13日日曜日

今度は水俣(病)ですか!


 

  この人の現状認識はいったいどうなっているんでしょう。

 

この度の“水俣条約”に関して阿部首相は「~水銀による被害と、その克服を経た我々だからこそ、世界から水銀の被害をなくすため先頭に立って力を尽くす責任がある~」というメッセージを送りました。

全く持って立派な話だと思います。その通りなら。

 

2の水俣病と言われた新潟水俣病に多少なりとも縁があるから良くわかるけど、未だに克服なんかされてませんよ。

いったいどこを見ての、どういう認識なんでしょうね。

 

“水俣病”

対処療法的な治療はしているものの根本的な治療は未だありません。

公害病として発症原因企業が明確にあって補償の問題があるので、当人がその病気なのかどうかとは別次元で“認定”されたかどうかで大きな違いがあります。

かと言って、認定されたからといって直るものでもないし、そもそも認定自体が作意的に遠ざけられてきている現状があります。

 

私が尊敬する人の一人の白川健一教授が生前言っていた"遅発性水俣病”低濃度 晩発性 といったものにはわざと目を背けているとしか思えません。

 

となってくるとこう言うことなのかなと思えてきます。

ほんとに、病む人の苦しみがなくなり、すべての認定・保証がなされていなくとも「克服した」と “宣言すること自体に” 意味があるのかなと。

 

この構図は、先の民主党政権  野田首相の福島第1原発「収束」宣言と同じですね。

未だなんにも終わっていないのに収束したと宣言する。

ほんとに収束 克服 したかじゃなくて、そう“宣言するとこと事態”が政治的に必要で、しただけという事なんでしょうね。

そう思います。

そうでも思わないと、なんでこんな事を言うのかが理解できません。

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