辺野古の浜を後にバスに向かう途中、Iさんが道の脇に連なる木々の中の一つを示して「これは何の足に見えますか」と問うてきました。
私は動物のあばら骨に見えたんだけど「何の足?」と言っているから違うなと、聞かれた人の横で思っていました。
聞かれた人が口ごもっていると「日本人も小さいうちはちゃんと自分の考えを主張できるのに中学・高校生になってくると、違ったり間違っていると悪いと思って自分の思っていることを言わない。」とこれまでにない強い調子で言いきりました。
強い調子はすぐに収まり穏やかな口調でこう話してくれました。
日本人は大きくなってくるとだんだん自分の考えを言わなくなってしまう。こういうことでは世界に通用しなくなると(みんなと)考えているんです、と。
確かにそうだと思います。いつまでも、笑っているのかどうなのか曖昧な微笑・アルカイックスマイルで済ましていてはだめなんです。
ところで、その木(その実)は地元沖縄では「アダン」和名では「タコの木」と言うのだそうです。確かに何本もの足に見えます。
でもたまたまこの個体がなのかもしれませんが、イメージとしてはタコと言うよりイカの足のようにも見えるかなぁ。
「実は食べられるんですか?」と問われてIさんは「毒ではないけれど渋みがあるので人は食べない。ヤシガニが食べる。」と教えてくれました。
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