2014年12月30日火曜日

年末で特別に編成されたもの と 変わらない姿勢


2014年も年の瀬、テレビ番組は少し前から特別編成。

特別編成の番組の中でまず目につくのは「そんな身内同士の話ばかりもういいよ」「ちゃんとした芸を見せてよ」と思ってしまう、芸人が雛壇形式に並んでいじりいじられの相も変わらずのもの。中身のないただにぎやかなものがあちこちのチャンネルにあふれています。

次いでは報道物がいつもに増して多いような印象があります。下手なドラマなんかよりよっぽど見せるのは確かです。  

ただし、現実に人が死んでいるのにまるでゲーム機器の中の作り物の世界の出来事のように見せてしまって、そんな取り上げ方をしてていいの?これほどの事柄までもワイドショー的に取り上げていいの?と思う扱い方です。テレビに映る映像としてなので、痛みも身の危険も切迫していないからだけど、何でもワイドショーネタにしてしまうんだなぁと思います。

NHKもご多分に漏れずなんだけど、国の予算を配分されている“日本放送協会”という立場のことを考えると他の民間放送局とは同列におけません。正直、踏み込みが足りなくてNHKの番組が一番面白くありません。 取り上げるのが他民放局と重なるのがあるのはありだけれど、その扱い方が人も資金も民放各局よりも(下請けがどんどん増えてきてはいますが)あるNHKがこんな切り口・程度でいいのと考えてしまいます。
もともと、たいしたことでもない話題でもすごそうに伝えるNHKではあるけれど、バラエティ番組の守備範囲のものをさも重大なニュースのように取り上げているのを見ると情けなくなります。 
出演するときに“有識者”と紹介されている人による解説も、全員とまでは言いませんがなんと浅いことか。 頭が悪いわけでもなかろうに、本当に知らせるべきもの本質をあえてはずして“解説”しているのを目の当たりにすると、権威とか権力に対峙した時の知識人の悪癖だとさえ思えてきます。 街頭インタビューでの一般の人のコメントの方がよっぽど本質をついていると気づくときが多々あります。 
数年前の「ワーキングプワ」とか「孤独死」、最近の特に女性や若い人の貧困問題「子どもの貧困」などいいとこ突いてるんだけどそのあとの追及がないのはほんとにもったいないと思います。
現象・数字の紹介、説明はするんだけれどどうしてそうなるのかどうしたら解決できるのかにまで踏み込まない、辞めてしまうんです。今に始まったことではないけれど特に現安倍首相になってからの政府による放送内容に対する介入、経営委員・会長人事のことが大きく影響している現実は大きな問題です。

根は深い

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