2014年12月5日金曜日

日本の民主主義を危うくする行為


沖縄は今ひどいことになっています。先日選挙で落選、再選できなかった仲井真知事が沖縄防衛局から県に申請された辺野古の埋め立て計画変更を認めるかもしれないというのです。 もう実質“前”と言ってもいい仲井真現知事。確かにあと数日・9日までは知事の任期ではあるけれど、10万という大差で落選したわけだから沖縄の人たちの考えは明確なのに、それまでの間に承認してしまおうかというのです。つくづく基地建設を考えている人たちはなりふり構わずだなぁと感じます。

辺野古新基地建設を許してはならない。けれど、それ以上にこんなことばかり繰り返していると、日本の民主主義の制度そして状態をいつかおかしくしてしまうと危惧しています。 

同様のことが今原発再稼働を巡っても起こっています。 
 

“やもう得ない” 11月に鹿児島県の伊藤知事が九州電力・川内原発再稼働同意した時に、その口から発せられた言葉。

一体どういうつもりでこんなことを口に出せるのだろう。福島の原発事故を忘れたとでもいうのだろうか、福島の人たちが置かれている現状・困難さ、原発・放射能のせいでいまだ復興はおろか復旧さえしていないのを知らないとでもいうのだろうか。

原発安全神話がまかり通っていた時、原発推進・電力会社の人たちでさえいつの間にか100%安全とは口にしなくなり。99.9のあとに幾つついたか思い出せないくらい9を並べて、だから・それくらい安全なんですと言っていました。 でもいくら確率は低くても、可能性があるものはいつか必ず事故があり、そうなったら原発・放射能の場合は人の手に負えないとてつもない被害を及ぼすのは知識だけでなく福島の現状を見れば間違いのないことなのに。

 ましてや、福島の後原発事故の際の避難計画を立てなければいけない範囲を半径30㎞に広げたその口で「再稼働に同意を求めるのは影響が及ぶと自ら認めたその範囲の自治体・住民すべてにではなく事故前と同じ原発立地自治体だけでいい」とするなんて普通に考えればおかしいと思うだろう。一体頭のどこをたたけばこのような考えが出てくるのだろう、普通の市井の人では成り立たない話の展開としか言いようがありません。

今、日本の7割以上実に8割近くの人が鹿児島県民の約6割の人が原発再稼働に異を唱えている、ということを最後に書き添えておきます。

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