2011年12月6日火曜日

福島第1原発事故 学習会で再認識 パワーポイントの罠  高機能が故の落とし穴


東日本大震災 そして 福島第1原発事故を継起としての学習会に参加してきました。(2011122日金曜日夜ユニゾンプラザ)

講師は福島第1原発事故の概要にふれた後、その放射能がどのあたりまで到達しているのか。(日本の国土だけでなく、海洋的な広がりでは今後何年かの時間とともに太平洋に広がっていくシュミレーションも報告されていました。)


放射能が直接身体に及ぼす影響。
急性の影響。低レベルかもしれないけれど長時間の被爆による影響。
外部被爆。内部被爆。食べ物による影響。

東海村の原発事故の時の高レベル急性被爆の実例。(見たところ何にもなくきれいな腕。ところが、放射能に細胞が破壊されていて一月後には凝視できないほど腐った腕に激変した写真。)

なぜ原発を廃止しなければならないか。

廃止して大丈夫か。すでに実績のある代替手段の紹介・・・  

豊富な情報・写真。

約一時間半、話し方自体も手慣れて飽きさせることなく、中身・情報もたっぷり。
中身の濃い学習会でした。
  情報としても、写真としても中身の濃いものばかりでした。
中でも印象に残った2枚の写真。
それは、津波に襲われ何十人もの人が亡くなった施設の、もうなにもかもめちゃくちゃで泥にまみれたままの一枚。根こそぎの津波の恐ろしさを改めて感じさせる一枚。
もう一枚はそれとは異質の恐ろしさ。
原発の放射能のせいで住めなくなり全住民が避難した街。学校を写した写真。

本来なら子ども達の声と姿があふれていたところに全く人気がない。
地震と津波の痕跡も見あたらない。
整理整頓が行き届いている、敷地や建物。 目にして受ける印象は“きれいすぎる”。
ひとっこ一人いない、気配が何ら感じられない不気味さ。
これが、見えないし感じないし臭いもしない、だけどある放射能の被害なんだ、とゾッとしました。

さて表題のパワーポイントのこと。
手慣れているんでしょう、今回講師が作成したものは一枚あたりの字数などもちゃんと考えてあったし、話ながらの次のスライドへ変わるペース・使用枚数も理解を深めてくれるちょうどいいものだったと感じています。
ところが。これが、ついやってしまいがち おちいり易いところなんですが。充実している機能(しすぎているくらい)をつい使いたくなる、使ってしまう。
今回も、視覚的効果を狙った動き 切り替わり方が頻繁で。「へ~いろいろできるんだなぁ」と感心すること頻りでした。
つまり。時に、講師がスライドで言いたいことではなくて、スライドの作りの方に気が行ってしまうことがあった、ということなのです。
初めての人 慣れていない人より、結構いろいろできる人の方がおちいり易いところかな。
私も気をつけなくっちゃ。

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