2011年12月7日水曜日

映画 「カンパニー・メン」 「アントキノイノチ」


「カンパニー・メン」は市内単館上映、限定2週間。上映時間もちょうどいいのがなくて観るのに苦労しました。

観客はまあまあ入っていたんじゃないかな。



作品は、途中何処くらいまでだろう。

 そんなんだから解雇対象になるのよ!と思うほど。正直イライラしました。


解雇され再就職をはかるけれどぜんぜんうまくいかない。
再就職を斡旋する会社に行けば同様の人が大勢。そういう社会情勢が見えていない。

 最初家族に内緒にしていたけれど、否応なしに支払期日が巡ってくるローン。家計も逼迫してくる。 

 そういう状態でも“プライド”からか現状認識ができない主人公。自分のおかれている立場、評価の自他のずれに気づきません。 

  面接での屈辱。不採用が続く中、精神的にずたずたになっていく主人公。

 ローンも払えなくなる。家も車も売り払い、ゴルフ・クラブも続けられなくなる。 
妻が働きにでる。子どもへのプレゼントも換金。仕事がなくなったことを内緒にしていたので離婚するのではないかと子どもを苦しめてしまう。

疎遠であり頭を下げたくなかった人の助けを借りる。

 プライドがずたずたに。
  

 映画はそこからテンポアップ。主人公も周りの人たちも変わり始めます。

自分が支えてきた、自分の(働く世界の)方がずっと価値があると思っていた。

でもそれはどうだったんだろう?本当に価値ある者は?物は?と考えだし、気づいていく。

 苦境に陥ったとき、みんながみていてくれた 支えてくれた 離れなかった。 妻・子ども・家族・仲間の愛情 気遣い 支え。

人間としての本当のプライド・強さが芽生えてきた。



 私のことも含めていろいろ見聞き思い起こすとこういうケースばかりでないのはよくわかっているけど、この映画のラスト、落ち、これでよかったーと思いながら観終りました。

 後世まで残る名作かどうかはわからないけど、時間をやりくりして観に行っても後悔はしない一本だと思います。



「アントキノイノチ」

わき役にうまい人が二人。主人公二人も、ほんとはもっといろいろできるんだろうなぁと思わせてくれました。

でも演出に難あり。 演技 エピソード とってつけたよう。 演技としても不自然。

そんなに単純?どの人のどんな体験も反応も、すべて想像通りのパターンになるの?



監督はどの立場 視点で作品を作りたかったの?

シーンとしては悪くないところもあったけど、一本の映画・作品としてのまとまりがありませんでした。



榮倉奈々の出演作、けっこう観てるんだけど、今回は期待はずれだったなぁ。

それにしても、役作りだったのかもしれないけどあんなに痩せた体は何か病気があるんじゃないの?ほんとに大丈夫?

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