2011年12月17日土曜日

事実と国民から乖離しか生まない 野田首相の原発事故収束宣言


エンジンをかけ、ちょうどニュースの時間だったのでカーラジオを付けました。

そしたら「ニュースの時間ですが予定を変更して・・・」何事!! 

ドキッとしました。



理由は福島第1原発事故に関して原子力災害対策本部本部長でもある野田首相の記者会見でした。

事故収束への工程表(自分で決めたもの!)のステップ2を達成したので「東京電力福島第1原子力発電所13号機が冷温停止状態になり事故が収束した」と宣言したのです。

自分が決めた条件を達成したのはそうなのかもしれないけれど(本当はそれ自体も依然として測定箇所・機器が不十分なのになぜそう言い切れるのか疑問です)、それと“原発事故収束”はイコールではないでしょ。

爆発を起こし、まさに爆発的に放射能を巻き散らかしたレベルとは格段に違うとは言え、いまだ放射能は放出され、地域的広がり・日常生活への影響はあちこちにより深刻さを増しているのに。

避難住民の帰宅なんかは思いもよらない。

廃炉には野田首相でさえも40年といっているし、高レベルはもちろん低レベル廃棄物の処理も大きな問題になっている。

厳しい規制後に報道される原発の絵を一目見るだけでも解決していないことは一目瞭然なのに、どういうつもりなんでしょうね。


 指摘が相次いでいる“政治的思惑・判断”でなければ出せない宣言だとしか思えません。
事実、そして国民との乖離は広がるばかりです。

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