2012年1月24日火曜日

3・11 福島第一原発事故 呆れてものも言えない3つの出来事 (ほんとは言うけど)

  123日月曜日に明らかになり、扱い方に多少の相違はあるけれど、昨夜から今朝(24日)各種マスコミに取り上げられた“呆れた3つの事柄”。


一つ目

原子力災害対策本部が昨年311日に設置されて以降、計23回行われた会議すべての議事録が作成されていなかったと言うことが、災害対策本部の事務局をつとめる経済産業省原子力安全・保安院の報告で明らかに。

その理由について、森山善範原子力災害対策監は記者会見で「開催が急に決まるなど、事務的に対応が難しかったようだ」と釈明。


結局その程度なのよ。そもそも記録しようという発想がないんです。
 誰もなにも、ただ録音しておくだけもしなかったとは。
 それも23回もあったすべてで。

意図的に隠そうとしてとしかとれない。 



二つ目

地震 津波による電源喪失によって事故直後のデータが送られてきていなかったことが明らかに。

当初、適切にスピーディー(=放射能影響予測)の情報を公表しなかったから子どもたちへのヨウ素剤服用対応ができなかった 避難指示が出せなかったと批判されていたのに。(私自身は未確認だが、防衛省と外務省、そして海外には情報を流していたという話もある)

あの 公表しなかった のは何だったのか。当時の枝野官房長官の「心配させたくなかったから公表しなかった」発言は何だったのか。なにを材料に判断していたのか。



それが「実は電源がつながれていなくてERSSが作動していなかった。情報が届いていなかった。」との発表。

原因は、さかのぼること前年秋の、ERSS(注)と連結するメディアコンバーターの非常用電源との連結工事の際に、連結コードが短くて完了できないままになっていたため。(なんという理由!)

当該工事担当者・東京電力だけでなく公的機関のチェック担当も居たというのに。(担当はなにをチェックしていたの!)



三つ目

昨年7月に発表された政府試算の、最大電力需要に比べ9.2%不足するとしたとは反対の、最大6%の余裕があるとの試算が政府内にあったとことが明らかに。

原発を再開したいがために意図的に国民を不安な気持ちにさせたとしか言えません。



正確な情報を公表しないのも大問題。都合の悪い情報を意図的に隠すのはもっと大問題。ほんとに、この国、責任ある立場にいる人たちは一体全体どうなっているのか。

言葉を失う。



(注) ERSS=緊急時対策支援システム 国が原子力災害応急対策を実施するにあたり、必要となる事故進展予測を支援するために、電気事業者から送られてくる情報に基づき、事故の状態を監視し、専門的な知識データベースに基づいて事故の状態を判断し、その後の事故進展をコンピューターにより解析・予測するシステムとして開発したもの。


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