T との出会い

　Tとの出会いは　地域の福祉サークルでした。

　私は県外の福祉大学を卒業しこちらで就職。

その仕事先で知り合いになった人が入っているサークルでした。

学生時代からその団体のことは知っていたので、これも何かの縁とそのときは何のためらいもなく仲間に入りました。

そこにＴがいたのです。

Ｔは地元の短大を出て臨時の身分で保育園や福祉施設に短期雇用で勤めていました。

当時でも私の住む町は人口50万からの市でした。

Tとは同じ市とはいっても住むところがずいぶん離れていました。年齢も離れていました。音楽などの好みも違いました。

私はジャズ　ポピュラーの方が好きでしたけど、彼女の方は流行もの　歌謡曲ジャパニーズポップスの方が好みでした。私は従兄弟やおばさんたちの影響があったので、実際の年齢差以上に嗜好は別でした。

 

　そのころインド舞踊団の公演受け入れのための協力者を募って実行委員会が立ち上がりました。

私は以前より、トルストイとそこから続くガンジーの平和・平安についての考え方にひかれ、それをきっかけの一つとして“インド”文化に関心があったので、良い機会と想い参加したらそこにTがいたのです。（日本においてはイギリスとの関係も見逃せません。アフリカにおけるケニアのように。）

お互い一気に距離が縮まりましたね。